スキップしてメイン コンテンツに移動

クローズアップ現代『金塊 闇の“錬金術”~私たちの税金が奪われる~』

クローズアップ現代_2017/05/23
『金塊 闇の“錬金術”~私たちの税金が奪われる~』
日本に密輸し貴金属店に売ると、もうけは消費税分の800万円になる。
しかし、錬金術にはまだ続きがあった。
実はこの金は、貴金属店との暗黙の了解で香港に輸出されることが決まっているという。
金を輸出するときには、輸入するときとは逆に、国から消費税分の800万円が還付される仕組みになっている。
香港に輸出した金は、驚くことに再び日本に密輸される。
もう一度貴金属店に売れば国から還付された800万円がさらに男たちの懐に入る。
同じ金を1周させるたびに800万円。

今、社会では例えばワーキングプアと呼ばれる人たちが増えるといった状況もある。 そうした若者や職がない人、そういったさまざまな人が社会に大きな不満を持つというような状況もあるわけだが、そうしたことも背景として考えられる?
溝口さん:十分考えられますね。というのは、正規労働者になること自体が非常に難しい、低賃金、ブラック企業、あらゆる形でお金を供給するというところには抵抗力が弱くなってますからね。お金になるのなら、なんでもやりますということですよね。


日本は金を密輸しても没収されるケースが少なく、密輸のリスクが低いと見られていて、制度上の問題を指摘する声もあるんです。取締りだけではなく、ルールを厳しくするなど、制度の見直しも含めた検討が求められると思います。