週刊金曜日ニュース_2017/06/23『“公害の原点”水俣病の裁判で「画期的」な判決』 URL> http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2017/06/23/antena-15/ ~ 公害被害者が行政裁判で賠償金を得たことを理由に加害企業が補償協定を結ばないのは不当だ、として水俣病患者の2人の遺族が原因企業チッソに対して補償を受ける地位の確認を求めていた裁判。 大阪地裁の北川清裁判長は5月18日、「確定判決を得たことを患者に不利に解釈するのは相当とは言えない。賠償後に対象外とするのは協定の趣旨に反する」として原告の訴えを認めた。患者が国や自治体相手の裁判で勝訴していることを逆手に取って救済を拒否する企業を指弾した注目すべき判決である。患者の男性は2007年に、女性は13年に死去している。 ~ チッソは5月31日、判決を不服として控訴した。水俣病の公式命名から今年で60年。「公害の原点」は終わらない。 ~