マイ朝ラジオ; 2017/06/15「国連特別報告者との付き合いかた」
神奈川大学法科大学院教授 阿部浩己
マイ朝ラジオ URL> http://www4.nhk.or.jp/r-asa/336/
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国連特別報告者の「個人の資格で」の意味は、「どの国にも属さない、どの政府のコントロールも受けていない、独立した存在である」ということ。決して、わたしくし人、私人の立場でものを言っているという意味ではない。
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国連特別報告者の活動は発展途上国ばかりでなく、先進国の人権状況の改善にも貢献している。
例えば、米国において「ホームレスを犯罪者扱いしていることは差別であり、改めるべきであると勧告」、その後、米国政府は「ホームレスの人に対し、国際人権条約に違反することが確かにある」と明言するようになった。また人種差別問題は米国にとって最も痛い問題であり、容易には受入れ難いが、受入れられる点を探り、できる所から改善するという、成熟した対応を示す。これにより人権に関する米国のステータスが確保されている。
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全否定するのではなく、結果として、プライバシーを保護する水準が高められるよう、真摯な対応が日本政府に求められている。
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国連; 人権; 特別報告者と作業部会 URL> http://www.unic.or.jp/activities/humanrights/hr_bodies/special_procedures/
国連特別報告者 Wikipedia> https://ja.m.wikipedia.org/wiki/国連特別報告者