クローズアップ現代_2017/10/30 『“プルトニウム大国”日本 ~世界で広がる懸念~』 URL> http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4054/index.html ~ 日本は、原発で使い終わった核燃料からプルトニウムを取り出し、資源として再利用する「核燃料サイクル」を核兵器保有国以外で唯一、推進している。保有量は現在、約47トン。原爆に換算して約6000発分に相当し、いま、日米原子力協定で日本がプルトニウムを取り出すことに同意したアメリカから懸念の声が上がっている。 ~ 日本はアメリカから燃料や設備の提供を受け、さらに、原発から出た使用済みの核燃料からプルトニウムを取り出して再利用するということも、核兵器を持たない国の中で、ヨーロッパの国々とともに例外的に認められてきました。協定は1988年に改定され、その有効期間は30年。来年(2018年)の7月となっています。アメリカのトランプ政権は、この協定を延長する方針ですが… ~ ところが去年(2016年)12月、この高速炉のもんじゅが、相次ぐトラブルなどで廃炉が決まりました。一方で、電力事業者は普通の原発でプルトニウムを再利用することにしていて、平成27年度までに原発16~18基で使う計画だったのですが、福島の事故後、再稼働した原発で再利用が行われているのは3基にとどまっています。 ~ 原発で使い終わった核燃料は、「再利用する」という前提で青森県にある再処理工場に保管してもらっています。しかし、核燃料サイクルをやめるとなると、その前提が崩れ、使用済みの核燃料は各地の原発に返さざるをえません。そうすると、いずれ貯蔵スペースがいっぱいになり、原発の運転ができなくなってしまうのです。 ~ 今、日本では法律で使用済み燃料は全部再処理しなければいけないんです。そうしますと、どうしてもプルトニウムは増えていきますので、再処理が必要ない使用済み燃料はごみとして、そのまま捨てる、いわゆる「直接処分」といわれる選択肢を日本でも作ることが必要ではないかと。 ~